1 漁業経営高度化・安定化に関する研究開発

課題名 1 漁業経営高度化・安定化に関する研究開発
研究機関名 岩手県水産技術センター
研究分担 企画指導部
研究期間 継H24~R5
年度 2019
摘要 目的:持続的可能かつ収益力の高い漁業経営体の育成及び1経営体当たりの養殖規模拡大に向けて、漁家経営実態調査による経営動向の把握及びデータ解析に基づく経営改善手法の養殖漁家への提案により、漁家経営の向上を図る。
計画:養殖漁家(カキ・ホタテ)漁業経営実態の把握及び経営評価
成果:平成30年度及び31年度に県内のカキ養殖を営む10経営体を対象に、事業収支や労働力に関する聞き取り調査を実施した。各経営体の売上高は、8,085千円~21,275千円で、カキの売上高は2,557千円~22,261千円であった。仕向けには殻付と剥き身があり、殻付主体が多かった。カキ養殖施設台数は3~17台であり、施設1台あたり売上高は267千円/台~1,896千円/台であった。各経営体の出荷時期や出荷先は多岐にわたっており、多くの経営体は豊洲市場のほかに、生牡蠣卸売業者や直販といった複数の経路に出荷していた。利益は▲524千円~3,915千円、利益率は▲6%~47%であった。年間の平均労働時間は1,700~6,681時間で、作業工程別にみると、出荷にかかる労働時間が 最も多く全体の6割~9割を占めていた。労働時間あたりの売上高は455~4,075円であり、売上高と正の相関が認められたことから、生産規模が大きいほど労働生産性が高いことが示唆された。
残された課題:経営状況の評価には、各経営指標の評価基準が必要であることから、各経営体の事業収支等を継続的に調査し、平均的な指標値を求める必要がある。
カテゴリ かき 規模拡大 経営管理 出荷調整 評価基準

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