課題名 | 寒冷地の水田作経営収益向上のための春まきタマネギ等省力・多収・安定化技術の開発とその実証 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
野菜部 |
研究期間 | 完H28~R1 |
年度 | 2019 |
摘要 | 目的:水稲育苗ハウスの高度利用と端境期出荷による高付加価値化を図るため,春まきタマネギの育苗ハウスを利用した初期生育向上・安定生産技術を確立するとともに,水稲育苗箱を利用した簡易養液栽培を開発する。 成果:①現地生産へのフィードバック 春まきタマネギの生産安定化のために,短期加温や施肥方法を改善した良質苗生産技術を開発した。また,収穫期の腐敗減少のため,梅雨時期を回避できる新作型である晩秋まき栽培(11月播種,3月定植)を技術体系化した。大河原管内では,この技術を基幹としたタマネギ生産が増えつつあり,同管内のJAは生産出荷の体制整備を進めている。水稲育苗ハウスの有効利用を目的とし,水稲育苗箱を用いた簡易養液栽培における,小ネギ2作+ホウレンソウ体系を技術体系化した。 ②マニュアルを作成 春まきタマネギに関して,研究コンソーシアム全体でマニュアルを作成した。本県からは,宮城県における栽培と晩秋まき栽培に関する知見,及びタマネギ(春まき・晩秋まき・秋まき)の技術体系や収益性を整理し,土地利用型作物に導入した場合の経営モデルを策定,評価した結果を報告した。水稲育苗箱を利用した簡易養液栽培に関して,小ネギ2作+ホウレンソウ体系の安定生産技術や収益向上効果を検証した結果をまとめ,マニュアルを作成した。 ③普及に移す技術に提案 ・「タマネギ「晩秋まき栽培」による6~7月連続収穫」(第94号,普及技術) ・「水稲育苗箱を用いた小ネギ2作+ホウレンソウの簡易養液栽培」(第95号,普及技術) ・「タマネギ(春まき,晩秋まき,秋まき)導入を検討するための「担い手経営体モデル試算シート」(第95号,指導活用技術) |
カテゴリ | 育苗 経営管理 経営モデル 高付加価値 栽培技術 出荷調整 水田 水稲 施肥 たまねぎ ねぎ 播種 ほうれんそう 養液栽培 |