国産花きの国際競争力強化のための技術開発(実需ニーズの高い新系統及び低コスト栽培技術の開発)「キクウイロイド性矮化病の抵抗性品種の選抜」

課題名 国産花きの国際競争力強化のための技術開発(実需ニーズの高い新系統及び低コスト栽培技術の開発)「キクウイロイド性矮化病の抵抗性品種の選抜」
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 園芸環境部
研究期間 完H27~R1
年度 2019
摘要 目的:産地の既存小ギク品種の中から,北日本(寒冷地)に適した抵抗性既存品種の探索を行う。また,得られた抵抗性品種を交配親とし,夏秋期作型に広く利用可能な抵抗性中間母本を作出する。
成果:①抵抗性品種の探索:接ぎ木接種によるCSVd抵抗性品種の選抜を行い,県内等から収集した小ギク69品種から,抵抗性品種を6品種選抜した(園学研報, 15:478(2016), R1研究成果情報)。
②栽培感染性試験:抵抗性品種は, CSVd感染株と同一ポット内に定植・管理しても栽培期間中にCSVdの感染は確認されず, 栽培期間中の感染被害を抑制するために有用であることが示された(東北農業研究, 71:91-92(2018), R1研究成果情報)。
③CSVd簡易検定法の開発:従来のRT-PCR法と比較してステンレス製針を用いたmicro tissue direct法が簡易検定に有効であることを明らかにした。(「Micro tissue direct法を用いたキク矮化ウイロイド(CSVd)の迅速同定」普及に移す技術第93号,参考資料))
④簡易接種法の確立:CSVd合成RNAを用いた人工接種による感染試験を行ったところ, 穂木切りつけ接種により,CSVd感染が可能かつ抵抗性品種の選抜に用いることが可能であることを明らかにした。
⑤CSVd抵抗性遺伝様式:抵抗性品種と非抵抗性品種を交配親に用いて得られた後代の抵抗性出現率のパターンから, 抵抗性品種間交配により得た後代について抵抗性獲得率が高いことを明らかにした(園学研報, 19:212(2019))。
⑥CSVd抵抗性中間母本の作出:抵抗性品種間交配により得た約500系統の中から,後代への抵抗性遺伝率が高い中間母本候補系統2系統を選抜した。
⑦中間母本2系統について栽培試験を行ったところ, 草姿等は営利品種としての活用は難しいが, 9月の彼岸需要期に開花したこと, 花数が多いことからも中間母本としての活用には可能であることが明らかになった。
カテゴリ 簡易検定法 きく 栽培技術 接ぎ木 抵抗性 抵抗性品種 低コスト 品種

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