母牛初乳と人工初乳の併用給与による乳用子牛の育成技術の検討

課題名 母牛初乳と人工初乳の併用給与による乳用子牛の育成技術の検討
研究機関名 秋田県畜産試験場
研究分担 飼料・家畜研究部
研究期間 完(H29~R1)
年度 2019
摘要 ○目的
 子牛を健康的に哺育し育成するためには、出生時に十分な抗体を含む初乳を給与することが最も重要である。
 しかし、母牛の初乳中の抗体量とビタミンやホルモン等の機能性成分は、産次や疾病の罹患経験等によりバラツキがある。
 そのため、十分な抗体量を摂取できずに免疫が不十分と推察される子牛の事故がしばしばみられることから抗体を十分に含む人工初乳の利用が勧められてきた。
 また、母牛由来の初乳には、免疫に関する成分だけでなく、ホルモンやビタミン等の機能性成分が含まれ、人工初乳だけでは得られない効果が期待されており、子牛の増体向上やへい死率の低下も報告されている。
 本試験では、人工初乳製剤と母牛由来の初乳を併用給与した場合の増体性や健常性を明らかにし、より健康な子牛を育成するための哺乳技術を検討する。
○成果のまとめ
①母牛初乳と人工初乳の併用給与プログラムの確立
 母牛初乳2.0Lと人工初乳1袋の併用給与により、出生後3日目、出生後5日目の血中IgG濃度が有意に高くなることが確認された。
 ホルスタイン種雌、雄、交雑種雌、雄で生後21日齢までの日増体量(DG)を算出した結果、ホルスタイン種雌の併用区で有意に発育が優れていた。また、品種、性別を全て合わせた結果においても、有意に発育が優れていた。
 疾病罹患頭数は試験区1/15 頭(6.7%)、対照区3/16(18.8%) 頭と治療を要する頭数は試験区で減少した。
 今後の課題として、試験に利用した雌子牛が分娩し経産牛となった際の生乳生産性やその後の長命連産性を検証していく必要がある。また、乳代効果について算出する必要がある。
②農家向け併用給与マニュアルの作成
 大規模農家と小規模農家で農家実証を行った結果、併用給与により生後30日齢までのDGが高い値を示したものの、有意な差は見られなかった。今後の課題として例数を増やして検証する必要があると考えられる。
 本試験の最終到達目標である、農家向け併用給与マニュアルを作成した。
カテゴリ 機能性成分 品種

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