| 課題名 | ウシ胚移植液へのヒアルロナン添加効果の検討 |
|---|---|
| 研究機関名 |
秋田県畜産試験場 |
| 研究分担 |
飼料・家畜研究部 |
| 研究期間 | 完(R1) |
| 年度 | 2019 |
| 摘要 | ○目的 近年、全国的にウシ胚移植の受胎率が向上せず、子牛の生産性低下が懸念されている。 ヒト不妊治療分野において、胚移植液に対しグリコサミノグリカンの一種であるヒアルロナンを添加した際に受胎率向上効果を示したとの報告がある。 しかしながら、ウシ胚の移植液にヒアルロナンを添加した報告はみられないことから、ウシ胚を用いた移植液へのヒアルロナン添加による受胎性への影響について検討した。 ○成果のまとめ (1)ヒアルロナン添加移植液を用いたウシ初期胚の培養試験 ・体外受精で生産した胚盤胞を用いて、培養試験を実施。 ・ウシ初期胚においても、発育阻害作用等は確認できず、正常な発育を確認。 (2)試験移植液による凍結保存がウシ初期胚に及ぼす影響の検討 ・ヒアルロナン添加移植液に、ウシ胚の耐凍剤であるエチレングリコール(EG)を添加、シュークロース(Suc)を添加または非添加し、体外および体内生産胚を用いて緩慢凍結による超低温保存を実施。対照区として通常のダイレイクト凍結胚を供試した。 ・体外生産胚では、EGおよびSucを添加した区において、EG添加Suc非添加区と比較して24時間後の生存率が高くなる傾向が見られた。 ・体内生産胚では、各区で差は認められず同程度の生存性が確認された。 (3)ウシ胚移植の検討 ・体内生産胚を用いて、移植試験を実施。 ・ヒアルロナン添加移植液に耐凍剤を添加した凍結液で凍結保存した胚を、自然発情および発情同期化したレシピエント牛に移植した。なお、通常の凍結胚を移植したものを対照区とした。 ・受胎率の改善を確認するには至らなかったものの、今後、妊否不明牛の継続調査や移植例数を増加させることにより、有効性の検証が必要と考えられる。 |
| カテゴリ | 受胎率向上 |