| 課題名 | 乳用牛へのファイトケミカル給与による繁殖成績及び乳生産性向上技術の開発に関する試験研究事業 |
|---|---|
| 研究機関名 |
茨城県畜産センター |
| 研究分担 |
畜産センター |
| 研究期間 | 継(29~33) |
| 年度 | 2019 |
| 摘要 | [背景・目的] ファイトケミカルの一種であるスルフォラファンは,ブロッコリーの新芽等に多く含まれ,細胞内でのグルタチオン生成を促す作用を持ち,ヒトでの試験では抗酸化能や肝機能を改善させることが報告されている。これを乳用牛に投与することにより,グルタチオンの体内合成を促し,分娩前後における酸化ストレスを低減させることによる繁殖成績向上技術を開発する。 [方法] スルフォラファン含有粉末を,分娩約2週間前から分娩後8週間にわたり10g/日/頭ずつ給与し,スルフォラファン代謝物,グルタチオン類,過酸化脂質(T-BARS)等を測定した。 また,酸化ストレスの指標として過酸化脂質(T-BARS)の有効性を確認するため,カテーテルによる胃液採取前後で血中濃度を比較した。 [成果・評価] スルフォラファン代謝物について,血漿から検出されなかったSFN-Acetyl-Cysが尿から検出された。ヒトでは,SFN-Acetyl-Cysが代謝経路の最終産物であるとの報告がある。しかし,試験区および対照区間における測定結果はほぼ同程度であった。グルタチオン類については,GSHが分娩1週間後に増加し,それに伴いGSSG/GSH比が低下する傾向にあった。T-BARSについては,分娩1週間後に増加する傾向にあった。しかし,試験区および対照区間における測定結果はほぼ同程度であった。一般血液成分については,肝機能の指標(高値で肝機能障害)とされるGGT値が,試験期間をとおして,試験区が対照区よりも低めに推移する傾向にあった。試験区3頭,対照区3頭に人工授精を実施し,各区2頭が受胎した。初回授精日数はそれぞれ約65.3日,84.3日であった。 試験牛3頭のT-BARSは,胃液採取前と比較して採取直後に僅かに上昇したが,採取後2時間が経過しても低下しなかった。 |
| カテゴリ | 繁殖性改善 ブロッコリー |