課題名 | 寒冷地に適した環境制御による花きの高品質・安定生産技術の開発 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
花き・果樹部 |
研究期間 | 継R1~R5 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的: キク類やカーネーションの切り花類において,冬季の炭酸ガス施用による高品質生産技術を開発するとともに,キク類においては,暗期中断において省力で低コストな生産技術を開発する。さらに,鉢物類や花壇用苗物類において,物理的刺激を利用した高品質生産技術を開発する。これらのことにより,県内版花きの高品質・安定生産技術体系を確立する。 得られた成果: ①輪ギク及びスプレーギクの2月出荷作型において,炭酸ガスを施用したところ,品種によって切り花重,葉数,茎径,花数等が増加し,切り花品質にボリュームが出る傾向が見られた。また,自作の炭酸ガス施用装置が概ね設定どおり作動することが確認できた。 ②赤色電球形LED電球は秋ギク型スプレーギクを用いた電照栽培における暗期中断用光源として利用できることが明らかになった。夏秋ギク型輪ギク「岩の白扇」と夏秋型小ギク「すばる」の施設9月出し電照栽培において,白熱球,赤色LED635nm,660nm,700nmで暗期中断を行ったところ,赤色光の中で暗期中断効果が高いとされてきた波長660nmより,波長635nmの方が発蕾抑制効果が高いことが示唆された。また,これまでキク類の暗期中断効果がほとんどないとされてきた赤色光の波長700nmでも発蕾抑制効果があることが確認された。 ③ポットマムの風の間欠処理において,終日5分送風,30分送風無しを繰り返すとダミノジット処理ほどではないものの,わい化効果が高くなることが分かった。 |
カテゴリ | カーネーション 環境制御 きく 高品質生産技術 出荷調整 低コスト 品種 わい化 |