課題名 | メタン発酵消化液の作物栽培への利用 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
園芸環境部 |
研究期間 | 継H30~R4 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的: 食品廃棄物等を原料とするメタン発酵施設で産生される消化液について,これまでの水稲に加え,園芸作物での活用方法を検討する。 得られた成果: ①原材料が異なる2施設の消化液は主要成分濃度が異なり,同施設の消化液でも採取時期によって主要成分の濃度が異なったが,アンモニア態窒素は時期による変動が小さかった。また,消化液の種類によっては,保存期間中にアンモニア態窒素が減少する傾向が認められた。 ②ネギ,コマツナ栽培において,消化液中のアンモニア態窒素が慣行区の施肥窒素量と同等になるよう施用した場合,一方の消化液では慣行区同等の収量が確保できたが,他方の消化液ではやや劣る収量となった。特にコマツナでは,土壌の硬化により出芽率の低下が見られた。キャベツ栽培においては2種類の消化液とも慣行区と同等の収量が確保できた。 ③コマツナのポット試験において,施用後のアンモニア揮散は,固形分が少ない消化液では比較的少ないことが示唆された。 |
カテゴリ | キャベツ こまつな 水稲 施肥 ねぎ メタン発酵消化液 |