課題名 | 害虫防除と受粉促進のダブル効果!スマート農業に貢献する振動技術の開発 |
---|---|
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
園芸環境部 |
研究期間 | 継R2~R4 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的: 農業生産現場では,薬剤に依存しない新たな害虫防除技術が求められている。また,トマト等の受粉においては,外来種である受粉昆虫の転換方針から代替技術が求められている。これらの課題を解決する技術として,害虫と作物の双方に作用する振動技術を開発する。 得られた成果: ①トマトの畝上に,ハウスの梁から吊るした10mの鉄パイプを準備し,尖端に加振器を設置し,針金を介して畝上のトマト20株を2つの異なる加速度(1m/s²,5m/s²,周波数は100Hz)で振動させた結果,デバイスから9.75m離れた株においても振動が伝わっており,密度抑制効果が認められた。また,1m/s²区,5m/s²のいずれにおいても増収した。 ②誘引治具の比較を行った結果,針金,たなたなくん,パクットクリップの間に差は認められなかったため,トマトの誘引治具にいずれを用いても良いことが明らかになった。 ③ピメトロジン水和剤と振動処理の併用による殺虫効果を評価した結果,振動処理を与えたトマト株に対してピメトロジン水和剤を散布することによって,殺虫効果が下がることはないことが明らかになった。 |
カテゴリ | 害虫 くり 受粉 トマト 防除 薬剤 |