課題名 | 果樹園におけるナミハダニ防除のための気門封鎖剤の効果的散布体系の確立 |
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研究機関名 |
秋田県果樹試験場 |
研究分担 |
生産技術部 天王分場班 |
研究期間 | 新R2~4 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的:リンゴ等の果樹園ではナミハダニを殺ダニ剤で防除しているが、本種は殺ダニ剤に抵抗性を発達させており、近い将来は使用できる殺ダニ剤がなくなる可能性がある。一方、物理的作用によって効果を発揮する気門封鎖剤は、抵抗性が発達しにくいと考えられており、使用回数に制限がなく、収穫前日まで使用でき、さらに天敵類への影響も少ないなど、メリットが多い。そこで、被害が特に深刻なリンゴ園とナシ園で、気門封鎖剤の効果的散布体系を確立する。 成果:リンゴでは、ナミハダニ発生初期に気門封鎖剤(アカリタッチ乳剤)を3日間隔で2回散布しても数日間しか増加を抑制できなかった。しかし、ナミハダニ発生樹で天敵のケナガカブリダニ発生初期にアカリタッチ乳剤を3日間隔で3回散布すると、無散布に比較して、ナミハダニ減少までの日数が大幅に短縮された。ナシでは、アカリタッチ乳剤を秋期および翌年のナミハダニ発生初期に2回散布した結果、ハダニ増加は慣行防除より2週間遅い7月中旬に観察され、さらに増加初期に再散布すると約3週間にわたり増加が抑制された。 |
カテゴリ | 抵抗性 防除 りんご |