課題名 | 急激な被害をもたらす森林病虫獣害の調査 |
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研究機関名 |
山形県森林研究研修センタ- |
研究分担 |
森林生態保全部 |
研究期間 | 継H31~R5 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的:山形県内で不定期に発生する病虫害について、被害拡大の可能性を見極め、県民・行政への適切な情報提供を行うため、全県的な被害状況を調査した。 成果:令和2年度に山形県内で発生した森林の病虫害について、被害が顕在化する6月~9月に計14回の巡回調査を実施した。また、年間を通じて各総合支庁や関係機関から被害情報の聞き取りを行った。それらの結果について、加害生物ごとに整理した。 ①調査の結果、虫害11種が確認された。これらの被害による立木の枯死はなく、全県的な被害の拡大の兆候は認められなかった。②本調査でこれまで記録の無かった、クルミハムシ、エノキノミゾウムシ、マツモグリカイガラムシ、カシニセタマカイガラムシ、スガ科の一種、マツノシンマダラメイガによる被害が確認された。いずれの被害も発生地域は限定的であった。③過年度確認された、ハンノキハムシ、アカアシノミゾウムシ、ケヤキフシアブラムシ、アメリカシロヒトリ、クリタマバチによる被害は継続して確認された。④平成26年に米沢市を中心に大量発生したマイマイガの卵塊が、置賜地域を中心に3市2町で確認された。マイマイガは、県内では、平成21年、平成26年、平成27年と5年周期で大量発生していることから、直近2~3年は発生の動向に注視していく必要がある。 |
カテゴリ | 病害虫 くり くるみ シカ |