気象リスクに対応した安定的な飼料作物生産技術の開発 Ⅰ ソルガム等を活用した飼料生産技術体系の確立 1 スーダン型ソルガムの収穫期拡大と再生力向上技術の開発 2 気象リスク回避のための作期試験による収量・品質・再生への影響解明

課題名 気象リスクに対応した安定的な飼料作物生産技術の開発 Ⅰ ソルガム等を活用した飼料生産技術体系の確立 1 スーダン型ソルガムの収穫期拡大と再生力向上技術の開発 2 気象リスク回避のための作期試験による収量・品質・再生への影響解明
研究機関名 長野県畜産試験場
研究分担 飼料環境部
研究期間 完H30~R2
年度 2020
摘要 目的:最近育成され、普及が期待される品種を用いて、気象リスクが収量・品質に及ぼす影響を最小限にできる自給飼料生産技術を開発する。
成果:スーダン型ソルガム品種「涼風」の2番草の再生を保持できる1番草の刈取り早限は止葉抽出期であり、止葉が少しでも抽出し始めれば、刈り取りが可能であった。
 刈取り高さによる影響は、1番草を高く刈り取るほど2番草の茎数、乾物収量が増加し、出穂が早くなる傾向がみられた。
 散播栽培では従来の適期刈りより2週間程度早く止葉抽出期で刈り取った場合でも再生は良好で、2番草収量も高く年間乾物収量は通常刈り区と同等であり、気象リスク回避のための収穫前進化が可能であった。
 播種を標準播種期(5月下旬)から10日程度(6月上旬)遅らせても再生、年間乾物収量にほとんど影響はなく、さらに10日程度遅らせた場合(6月中旬)、あるいは標準播種期より10日程度早めた場合(5月中旬)は1割程度年間乾物収量が減少した。7月以降の播種では、年間乾物収量は3~4割減少し、1番草の収穫時期によっては2番草の生育量が少なく、収穫できない場合もあった。
 1番草を8月中旬までに収穫することによって、十分な2番草収量を確保することができたが、8月20日過ぎの1番草収穫では3割程度収量が減少し、9月中旬の収穫ではその後の生育量が不足し、2番草の収穫に至らなかった。
 これまでの栽培試験データを用い、15℃基準有効積算温度と1番草、2番草および年間合計乾物収量との関係を検討し、県内の気象台、測候所の平年値データに当てはめ、乾物収量を確保できる栽培日程の目安を示した。
カテゴリ 飼料作物 ソルガム 播種 品種

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