課題名 | 果樹病害虫防除技術の開発 |
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研究機関名 |
和歌山県果樹試験場 |
研究分担 |
環境部 |
研究期間 | 完H25~R2 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的:果樹病害虫の発生予察による的確な防除を行うため、主要病害虫の発生生態の解明と防除対策を検討する。 成果:①緑かび病に対する各種薬剤の残効期間は、ベノミル水和剤とイミノクタジン酢酸塩水和剤の混用散布で優れ、累積降雨量54mmの条件下であれば散布33日後までは高い防除効果が持続する。 ②長期貯蔵中に灰色かび病が多発したほ場において、チオファネートメチルに対する耐性菌株率の増加は認められなかった。本病に対する防除薬剤としてはテブコナゾール・トリフロキシストロビンフロアブルが有望であると考えられた。 ③緑かび病菌のベンゾイミダゾール系薬剤に対する簡易な感受性検定手法を考案した。本手法は、従来の手法と比べて判定合致率は高く作業時間も短いため、実用性は高いと考えられた。 ④ミカンハダニに対する各種気門封鎖型薬剤の効果を室内検定により調査した。雌成虫に対しては、マシン油乳剤、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル乳剤、調合油乳剤、なたね油乳剤、還元澱粉糖化物液剤が、卵に対してはマシン油乳剤、還元澱粉糖化物液剤、なたね油乳剤が90%以上の補正死亡率で効果が高かった。 |
カテゴリ | 害虫 耐性菌 長期保存・貯蔵 なたね 病害虫防除 防除 薬剤 |