侵入害虫ビワキジラミの緊急防除対策

課題名 侵入害虫ビワキジラミの緊急防除対策
研究機関名 和歌山県果樹試験場
研究分担 環境部
研究期間 新R2~R4
年度 2020
摘要 目的:新害虫であるビワキジラミは、2018年より本県で生息が確認されており、本種の加害によりビワ果実にすす症状が発生し商品価値を低下させる。そこで、県内での発生地域および発生生態を解明するとともに、有効な防除薬剤を選定して効果を実証することにより防除体系を確立する。
成果:①ビワ主産地である海南市下津町および有田郡湯浅町で本種の発生状況を調査した。海南市下津町では66ほ場中36ほ場、有田郡湯浅町では20ほ場中5ほ場で本種の生息が認められた。
②4月下旬~5月中旬、7月中旬~8月中旬、10月下旬~12月上旬に、ビワ樹に設置した黄色粘着トラップで多数の成虫の誘殺が認められた。
③果房(花器)では幼虫は4月と10~11月に多く認められ、成虫は調査期間を通して少なかった。春葉では幼虫は4月に葉柄の基部などの隙間に多数生息していた。成虫は4月以降増加して7月にピークとなり、10月以降はほとんど認められなかった。
④室内検定において、本種に適用がある薬剤のうち幼虫にはDMTP乳剤、ピリダベン水和剤、アセタミプリド水溶剤、成虫にはDMTP乳剤、ピリダベン水和剤、トラロメトリン水和剤が補正死亡率90%以上の高い殺虫効果が認められた。
カテゴリ 害虫 びわ ビワキジラミ 防除 薬剤

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