課題名 | 5.亜熱帯性果樹の産地拡大・新規産地育成が可能な栽培技術の開発 1)ライチの安定生産技術の確立 2)バニラの生産安定技術の開発 |
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研究機関名 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究分担 |
亜熱帯作物支場 |
研究期間 | 令元 ~令5 |
年度 | 2020 |
摘要 | 1)安定生産技術の確立のため、花穂における雌花の着生位置を調査した結果、いずれの品種も花穂上の部位に関わらず、雌花の割合に差はなかったが、結果しやすい部位に違いがあることが分かった。また、低コスト苗生産方法の検討においては、露地ほ場で5年生樹を定植し当年に取り木した場合、原木の樹容積1㎥あたり「チャカパット」は2.5本、「クエイメイピンク」は1.1本の苗木ができることが分かった。 2)仕立て法による作業性と収量向上の検討では、ネットを張り横方向に誘引する仕立て法が、昨年に引き続き開花量や作業効率が優れていた。また、遮光率の着花向上効果の検討では、50%遮光と75%遮光で着花量にあまり差は無く、効果は判然としなかった。さらに、用土の検討では、「赤土:ボラ:腐葉土:堆肥=3:1:1:1」の土壌が、新梢伸長への効果が高いことが分かった。 支場産バニラビーンズの品質について小川香料株式会社と共同研究を行った結果、2021年産の受粉後240日~270日の果皮色が緑色の莢(生豆)は、2020年産と同等のグルコバニリン含量で安定し、これから得られたバニラビーンズは、国内市場での販売に十分な品質があることが分かった。 |
カテゴリ | 亜熱帯 栽培技術 収量向上 受粉 低コスト バニラ 品種 |