林木育種技術の高度化・拡張と特定母樹等の普及強化

課題名 林木育種技術の高度化・拡張と特定母樹等の普及強化
研究機関名 国立研究開発法人森林研究・整備機構
研究分担 育種部長
研究期間 2021-2025
年度 2021
摘要  花粉形成に関連する7つの標的遺伝子に対するゲノム編集ベクターを作製し、4遺伝子を標的としたベクターのスギへの導入に成功し、無花粉化が確認された。またスギのコドン頻度に基づいて最適化することによりゲノム編集効率が向上した。さらに、ALS 遺伝⼦に対する塩基置換型ゲノム編集ベクターの改良を進め、スギに導入した。UAV(ドローン)とAI(深層学習)を活⽤した画像解析により、トドマツ球果を88.5%という高い精度で自動検出して定量できる技術を開発し、種子豊凶調査に実用化した。動的ヤング率や容積密度等の形質の遺伝性をスギ精英樹の人工交配45家系549本で伐倒調査して解析した結果、遺伝率はそれぞれ0.353 と0.503 との結果を得た。動的ヤング率の間接推定値である応力波伝搬速度のクローンでの評価値と当該クローンの交配親としての能力の評価値の相関は0.75、容積密度の間接推定値であるピロディン陥入量における同様の相関は0.69 であることを明らかにした。絶滅危惧種オガサワラグワの種子を凍結保存する技術を開発し半永久的に保存することを可能にした。スギ特定⺟樹等の採穂木の断幹適期は樹⾼2.3mに達した段階であり、この段階で断幹・樹型誘導を開始することが穂木の早期獲得に効果的であるとの成果を得た。カラマツの検定林において26家系1,300個体を調査して樹高、胸高直径、ピロディン陥入量の遺伝率を推定し、それぞれ0.28、0.67、0.67 の推定値が得られ、胸高直径とピロディン陥入量は遺伝性が高いという結果を得た。また、ヒノキ、コウヨウザンにおいても成⻑やと材質に関連する形質のデータを取得した。
キーワード ゲノム編集、表現型評価技術、材質育種、長期保存技術、原種増産技術、原種苗木の生産・配布、技術指導、海外林木育種技術協力
カテゴリ 育種 長期保存・貯蔵 ドローン 評価法

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる