課題名 | 4 水産資源の持続的利用に関する技術開発 (1) 漁業生産に影響を与える海況変動に関する研究 |
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研究機関名 |
岩手県水産技術センター |
研究分担 |
漁業資源部 |
研究期間 | 継R1~R5 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:各種データを多面的に解析し、海洋環境の変動特性の解明及び海況予測の精度向上、漁船漁業や養殖業の日常業務に対する情報面からの継続支援により、漁場探査効率の向上や的確な養殖管理を通じて安定した生産性の高い漁業を目指すこと。 計画:①沖合域及び沿岸域の海況モニタリングの実施 ②既存の海況予測システムの運用及び精度検証 ③漁況予測手法の改良及び広報 ④新規魚種の漁況予測手法の検討 成果:①沖合域及び沿岸域の海況モニタリングの実施:70海里 4~11月(7、9月は200海里)、50海里 12月、翌年1~3月、閉伊埼及び綾里埼沖合、宮古湾、山田湾、唐丹湾、越喜来湾、大船渡湾(2回/月) ②海洋環境予測システムの運用と精度検証:東樺太海流の推定流量をモニタリングし、令和4年1月中旬に積算水量が平年よりも多いことを確認し、令和4年2月中旬に本県海域への沿岸親潮の波及を予測した。2月中旬に沿岸親潮が接岸し、異常冷水警報を令和4年2月14日発出した。 「岩手丸」の定線観測データを用いて、統計的手法により1ヵ月後の100m深水温及び10m深水温を予測し広報した。また、同モデルの予測値について精度検証を行った。 ③漁況予測手法の改良及び広報:調査船データを用いて、ケガニの漁況予測を行い広報した。 ④新規魚種の漁況予測手法の検討:水産研究・教育機構を中核機関として実施ているツノナシオキアミにかかる事業で整備された「計量魚群探知機自動解析システム」を用いて、ツノナシオキアミの分布状況のモニタリングを実施。 残された課題: ①統計的手法による水温予測モデルの精度向上 ②ケガニ及びコウナゴの予測手法の改良及び広報 ③今後増加する可能性の有る魚種についての漁況予報手法の検討 |
カテゴリ | モニタリング |