課題名 | キク類栽培における気候変動への適応推進事業 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
花き・果樹部 |
研究期間 | 継R3~R7 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的: キク類選抜品種の露地及び施設栽培において,赤色LEDを用いた電照栽培を行う場合の地域別需要期出荷が可能な栽培条件(消灯日等)を明らかにする。また,キク類の適品種を選抜する。さらに,キク類の高温障害の発生条件を解明するとともに,その対策についても検討する。これらのことにより,キク類の8月盆及び9月彼岸の需要期における安定生産・出荷をめざす。 得られた成果: ①2021年の8月盆および9月彼岸出荷作型の赤色LEDを用いた露地電照栽培について,南三陸町歌津,大崎市岩出山,名取市(農園研)における小ギク,スプレーギク,輪ギクの供試品種別開花盛期および到花日数,切り花品質が明らかになった。 ②2021年の赤色LEDを用いた電照栽培において,開花抑制が可能で,需要期開花が期待でき,切り花品質が良好で,高温耐性を有するキク類品種は,8月盆出荷作型では「シューシルキー」,「奇のだるま」,「精の奏」,9月彼岸出荷作型では「シューフェアリー」,「シューオレンジフェアリー」,「シューシルキー」,「奇のだるま」,「精の奏」であった。 ③小ギク,スプレーギク,輪ギクの赤色LEDを用いた電照栽培において,消灯後の生育ステージ別に高温処理を行った結果,消灯から発蕾までの期間の高温遭遇が開花遅延やスプレータイプのキクの花房形の乱れに大きな影響を及ぼすことが明らかになった。 |
カテゴリ | きく 高温対策 高温耐性 栽培条件 施設栽培 出荷調整 品種 |