課題名 | 昆虫の寄主選択機構に着目した総合的害虫管理技術の開発 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
園芸環境部 |
研究期間 | 継R1~R5 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的: 害虫の視覚や嗅覚が関与する寄主選択機構をかく乱または阻害することにより害虫の寄生を抑制できる可能性が強く示唆されていることから,この昆虫の寄主選択機構に着目し,新たな害虫抑制技術の開発を目指すこととし,害虫の寄主選択を阻害することによる害虫抑制効果の検討,天敵の寄主選択を増強することによる定着促進効果等天敵類有効利用法の検討,これらを導入したIPM体系を開発する。 得られた成果: ①クローバー間作は大麦間作と同程度に春キャベツに寄生する害虫を抑制することができ,間作作物として有用と考えられた。 ②クローバー間作は大麦間作にはやや劣るが秋キャベツに寄生する害虫を抑制することができ,間作作物として有用と考えられた。 ③パプリカでは,リモニカスカブリダニをスワルスキーカブリダニに先だって放飼した場合にはリモニカスカブリダニが試験期間を通じて優占した。試験期間を通じてアザミウマ類は極少発生に抑えられた。 ④アザミウマ類対策用のカブリダニ類は春先までは十分に定着が認められたが,盛夏期には十分な定着が認められず効果も劣った。アブラバチは4月以降に2次寄生蜂が発生することから,その使用は育苗圃から本圃定植2ヶ月後(1~3月)くらいに限られると考えられた。 |
カテゴリ | 育苗 大麦 害虫 管理技術 キャベツ 栽培技術 ピーマン |