課題名 | 高度病害抵抗性アブラナ科野菜品種の育成 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
園芸環境部 |
研究期間 | 継H30~R4 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的: 各種病害に対する既知のDNAマーカーを用いて病害抵抗性遺伝子を有する個体を選抜する。また, 既知および新規の複数のDNAマーカーの保有を一度の解析で判別可能とする効率的な育種手法の開発を行っていく。また, 病害抵抗性品種が得られた場合には, 栽培特性試験を行い, 品種特性を把握し生産現場へ情報を提供する。 得られた成果: ①アブラナ科萎黄病抵抗性(YR)遺伝子に連鎖する3つのDNAマーカーを整備した。 ②アブラナ科こぶ病抵抗性(CR)遺伝子に連鎖する7つのDNAマーカーを整備した。 ③共同研究機関におけるアブラナ科育成系統1000系統以上について上記マーカーを用いたMASを行ってきた。 ④各病害抵抗性マーカーを保持した系統をMASの観点から選抜した。 ⑤YR遺伝子に連鎖する2つのDNAマーカーについて, 一度の検定で解析可能なマルチプレックスPCR法の可能性について検証した。 ⑥アブラナ科白さび病抵抗性(WR)遺伝子について共同研究機関が作成した新規DNAマーカーを検証し,YRマーカーとのマルチプレックスPCR法を開発した。 ⑦CR遺伝子のDNAマーカーを改良し,一度の検定で複数の遺伝子座を解析可能なマルチプレックスPCR法を開発した。 ⑧共同研究機関開発の5つの根こぶ病抵抗性遺伝子を持つ試交品種「TC9112」について,4種の根こぶ病菌株に対する根こぶ病抵抗性程度を明らかにした。 ⑨根こぶ病無病ほ場でのほ場試験の結果,試交品種「TC9112」は形質的に「秋の祭典」に類似し,収量等は既存品種と同等程度であることを明らかにした。 ⑩根こぶ病汚染ほ場において試交品種「TC9112」は強い根こぶ病抵抗性を発揮し,根こぶ病に対する薬剤を使用しない場合でも根こぶ病の発生が少なかった。 |
カテゴリ | あぶらな 萎黄病 育種 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 病害抵抗性 品種 薬剤 |