害虫防除と受粉促進のダブル効果!スマート農業に貢献する振動技術の開発

課題名 害虫防除と受粉促進のダブル効果!スマート農業に貢献する振動技術の開発
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 園芸環境部
研究期間 継R2~R4
年度 2021
摘要 目的:
 農業生産現場では,薬剤に依存しない新たな害虫防除技術が求められている。また,トマト等の受粉においては,外来種である受粉昆虫の転換方針から代替技術が求められている。これらの課題を解決する技術として,害虫と作物の双方に作用する振動技術を開発する。
得られた成果:
①トマトの畝上に,ハウスの梁から吊るした10mの鉄パイプを準備し,末端に加振器を設置し,針金を介して畝上のトマト20株を2つの異なる加速度(1m/s²,5m/s²,周波数は100Hz)で振動させた結果,デバイスから9.75m離れた株においても振動が伝わっており,密度抑制効果が認められた。また,1m/s²区,5m/s²のいずれにおいても増収する。
②トマトの誘引資材について,針金と市販品2種(たなたなくん,パクットクリップ)を比較したところ,密度抑制効果に差は認められないことからいずれの資材を用いても良い。
③ピメトロジン水和剤と振動処理の併用によって,ピメトロジン水和剤の殺虫効果が下がることはない。
④振動と黄色粘着板,気門封鎖剤2回散布を組み合わせた体系防除の効果は、対無処理比で成虫・幼虫共に約9割抑制できる。
⑤10mの鉄パイプに加振器を1台設置することで,鉄パイプ直下に誘引資材で接続したトマト株に対してコナジラミ密度抑制効果と増収効果が得られる。また,振動処理による果実の食味への悪影響はない。
⑥プランター栽培により生育条件を統一した施設栽培トマトにおいて,株あたり収量の増加(対無処理比26%増)を確認した。増収効果はデバイスから20m以上離れた株でも得られる。
⑦中規模土耕栽培の現地施設(約300㎡)において,振動デバイス設置によりオンシツコナジラミの密度抑制効果が得られる。また,振動と天敵タバコカスミカメを併用した防除体系が可能である。
⑧大規模養液栽培の現地施設(約1ha)において,振動デバイス設置によりオンシツコナジラミの密度抑制効果が得られる。ただし,その効果は限定的である。
カテゴリ 害虫 くり 施設栽培 受粉 タバコカスミカメ トマト 防除 薬剤 養液栽培 良食味

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