課題名 | 微生物殺虫・殺菌剤を用いた野菜重要病害虫のデュアルコントロール技術の確立 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
園芸環境部 |
研究期間 | 継R2~R4 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的: 病害虫同時防除(デュアルコントロール)が示唆される微生物農薬について,その利用方法(散布方法,散布間隔,散布量等)を検討し,デュアルコントロール技術を確立する。散布方法については,従来の水に希釈する使用方法ではなく,水和剤をそのままブロワーで散布する風媒処理技術の確立を目指し,IPM体系への組み込みと省力化を目指す。 得られた成果: ①ボタニガード水和剤のブロワー型散布機を用いた風媒散布によってトマトに寄生するオンシツコナジラミに対する防除効果が確認された。また,ボタニガード水和剤を散布した二処理区(風媒散布区及び水希釈散布区)におけるトマトうどんこ病及び灰色かび病の発生量は無処理区よりも有意に低かった。 ②バチスター水和剤のブロワー型散布機を用いた風媒散布によって,トマトうどんこ病及び灰色かび病に対する防除効果が確認された。 ③トマト葉面への製剤菌の定着性は,ボタニガード水和剤及びバチスター水和剤ともに,ブロワー型散布機による風媒散布区の方が水希釈散布区よりも高かった。 ④ボタニガード水和剤及びバチスター水和剤を混合水希釈散布した場合に,ボタニガード水和剤によるオンシツコナジラミ防除効果は損なわれず,単用散布と同等の防除効果が認められる。 |
カテゴリ | うどんこ病 害虫 省力化 トマト 農薬 防除 |