農地土壌炭素貯留等基礎調査事業

課題名 農地土壌炭素貯留等基礎調査事業
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 園芸環境部
研究期間 継R3~R12
年度 2021
摘要 目的:
 本県農地の土壌炭素量を把握するとともに,有機質資材の連年施用に伴う土壌炭素量・窒素量の変動を把握する。これらの調査で得られるデータを活用し,土壌炭素蓄積に加えて作物生育への影響や土壌窒素の発現等土壌の生産性維持向上に配慮した有機質資材施用法の確立に資する。
得られた成果:
①水田では第1層の土壌炭素量の推移は,いずれの処理区でも2013年まで増加しそれ以降は横ばいだった。なお,牛ふん堆肥区で土壌炭素含量が高く維持されていた。
②露地畑(古川農試)では,第1層の土壌炭素含量の推移は、稲わら堆肥区が2015年まで減少しそれ以降は横ばいであり,その他の処理区は2009年から概ね横ばいだった。なお,化学肥料単用区の土壌炭素含量は他処理区と比較して低く推移した。
③露地畑(農園研)では,堆肥施用量が多いほど,土壌炭素及び窒素の蓄積量が多くなり,仮比重の低下など物理性の改善効果が大きかった。一方,施肥窒素量の差による土壌窒素量の差は見られなかった。
④県内農地27地点の定点調査を行った結果,土壌炭素量は水田の黒泥土で多く,牧草地の未熟低地土では少なかった。2013~2021年の調査では,土壌炭素量に明確な増減の傾向は認められなかった。
カテゴリ 肥料 水田 施肥

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