課題名 | 牧草・飼料作物および畜産環境に関する素材開発研究 Ⅳ 低硝酸・多年生スーダングラスの開発 1 硝酸態窒素の蓄積・病害抵抗性に関する遺伝資源探索と優良系統の選抜 2 低硝酸・多年生に関わる遺伝解析、DNAマーカー開発、遺伝子群の同定 3 低硝酸・多年生スーダングラス育種素材の開発 |
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研究機関名 |
長野県畜産試験場 |
研究分担 |
飼料環境部 |
研究期間 | 継H30~R4 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:安心して利用できる新品種の育種素材となる硝酸態窒素が蓄積しにくいスーダングラス系統を開発する。また、牧草的な利用ができる新品種の育種の素材となる多年生スーダングラス系統を開発する。 成果:2020年の硝酸態窒素濃度分析結果から、堆肥量が多いほど硝酸態窒素濃度は高くなる傾向であったが、10t区が最大となる系統もみられた。硝酸態窒素は選抜している低硝酸系統(S2-105、S3-251)は低く、ジーンバンク系統は1番草でGB11が、2番草でGB2が低かった。収穫時に硝酸イオンメーターを用いて測定した値と硝酸態窒素には正の相関がみられ、1番草の方が強かった。硝酸イオンメーターを用いたほ場でのスクリーニングは可能であると考えられた。堆肥施用量が多いほど初期生育は良好で、1番草の草高、乾物収量はほとんどの系統で増加したが、10t区で頭打ちとなる系統もあった。2番草の草高には堆肥施用量の影響はみられず、乾物収量は10t区が最大となる系統が多くみられた。多年生スーダングラスの素材となるジョンソングラスは、当場の遺伝資源を栽培した。現在、温室で世代促進、採種、スーダングラスとの交配を実施中である。 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 飼料作物 新品種 DNAマーカー 病害抵抗性 |