課題名 | 侵入害虫ビワキジラミの緊急防除対策 |
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研究機関名 |
和歌山県果樹試験場かき・もも研究所 |
研究分担 |
環境部 |
研究期間 | 新R2~R4 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:新害虫であるビワキジラミは、2018年より本県で生息が確認されており、本種の加害によりビワ果実にすす症状が発生し商品価値を低下させる。そこで、県内での発生地域および発生生態を解明するとともに、有効な防除薬剤を選定して効果を実証することにより防除体系を確立する。 成果:①ビワ主産地である海南市下津町および有田郡湯浅町で本種の発生状況を調査した。海南市下津町では64ほ場中63ほ場、有田郡湯浅町では20ほ場中15ほ場で本種の生息が認められた。 ②7月~8月、11月~12月に、ビワ樹に設置した黄色粘着トラップで多数の成虫の誘殺が認められた。 ③果房(花器)では幼虫は10月下旬に発生がピークとなった。その後1月から再び増加した。成虫は9月に発生がピークとなり10月に減少したが11月~12月に増加した。春葉では幼虫は認められなかった。成虫は7月に発生がピークとなり、その後減少して11月以降は確認されなかった。 ④現地ほ場において幼虫を対象にビワの幼果期と開花初期に薬剤散布試験を行った結果、幼果期にはマラソン乳剤、アセタミプリド顆粒水溶剤、クロチアニジン水溶剤、イミダクロプリドフロアブルが、高い殺虫効果が認められた。開花初期には防除効果が高い薬剤はなかったが、ピリダベン水和剤は効果が認められた。 |
キーワード | ビワキジラミ、防除 |
カテゴリ | 害虫 びわ ビワキジラミ 防除 薬剤 |