山村地域資源の安定生産と特産化へ向けた基礎研究

課題名 山村地域資源の安定生産と特産化へ向けた基礎研究
研究機関名 和歌山県林業試験場
研究分担 特用林産部
研究期間 新R3~7
年度 2021
摘要 【目的】
特用林産物(山村地域資源)の利用・生産状況の把握と問題点を抽出し、主要品目(サカキ、紀州備長炭等)の安定生産のため、長期的な視点で栽培・生産技術の改良を検討する。また、新たな有望品(ホンシメジ、アセビ、ブドウハゼ等)は特産化へ向け、持続可能な活用・収穫技術、増殖・栽培技術の検討を行うとともに特産品の創出に向けた基礎研究を行う。
【成果】
①休耕田を活用して早期にサカキ栽培に適した光環境を作るため、JA紀州と連携し、早生樹とサカキの植栽を組み合わせた栽培実証試験地の設定を行った。
②断根法によるウバメガシ成木へのホンシメジ接種を5カ所で行い、2カ所で菌根の形成を確認した。ウバメガシとコナラのコンテナ苗についてホンシメジの接種を行った結果、ウバメガシで約8割、コナラで4~6割の苗で菌根の形成が確認され、対照区(無接種)の苗と比較して、苗高、葉枚数、葉色値が大きくなる傾向が見られた。また、ウバメガシでは菌根が多く形成された苗ほど、根が充実する傾向が見られた。
③ブドウハゼの「伝統的接ぎ木技法」を改良し、春接ぎ、秋接ぎの活着率を比較した結果、秋接ぎが適しており、60%の活着を得られた。接ぎ木苗を植栽した栽培では、接ぎ木後2年目で結実し、3年目は大2,208g/本の収量を得た。また、植栽木23本の全収量は11,084gとなり、昨年度の約3倍となった。
④畑ワサビの栽培土壌への活性炭やゼオライト等の土壌改良資材の利用と、株本への定期的な潅水を合わせた栽培試験区を設置し、生育状況の調査を実施中である。
カテゴリ 栽培技術 接ぎ木 土壌改良 ぶどう わさび

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