課題名 | 加温栽培「シャインマスカット」における寡日照条件下での糖度上昇促進技術の開発 |
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研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター
農業研究所 |
研究分担 |
果樹研究室 |
研究期間 | R3~R5 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:加温栽培による7月出荷作型の果実生産技術を検討しているが、簡易被覆(トンネル)栽培に比べて糖度が低く、結実不良などの問題点が明らかになりつつある。そこで、加温栽培において高糖度で高品質な果実を安定して生産する栽培技術を確立する。 成果:植物生育調節剤の処理方法により、糖度上昇が異なるという他県の成績を受け、無核・肥大処理の方法について検討した。その結果、満開期一回処理では二回処理に比べて収穫時の糖度が明らかに高いものの、果粒重が明らかに小さく、かすり症の発生も多い傾向があったが、花穂発育処理を実施した上で一回処理を行うと、糖度が大きく低下することなく、果粒肥大が優れた。 前年までの試験の結果では、果粒軟化期以降の果房周辺への日中の補光によって糖度上昇が促される年と、その効果が判然としない年があった。そこで、加温作型の地植えの成木を供試して、白色LEDランプを果房付近に設置し、糖度上昇に及ぼす影響を再度検証した。その結果、曇天時や雨天時でも、補光によって果房周辺の照度を晴天時と同程度まで高めることができ、収穫時の糖度は対照区に比べて明らかに高く、糖度上昇効果が認められた。 |
カテゴリ | 栽培技術 出荷調整 ぶどう |