課題名 | イチゴの天敵利用栽培における微小害虫防除体系の確立 |
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研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター
農業研究所 |
研究分担 |
病虫研究室 |
研究期間 | 継H31~R03 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:県内のイチゴ産地では難防除な微小害虫であるナミハダニやヒラズハナアザミウマが問題となっている。そこで、ハウス外からのアザミウマの飛び込みを物理的に防止する防虫ネットや天敵と併用可能な薬剤を組み合わせて、防除効果の安定した微小害虫防除体系を確立する。 成果: 1.ナミハダニ防除技術の確立 前年度に引き続き、ハダニ類の天敵であるミヤコカブリダニ(以下「ミヤコ」)を放飼した土耕栽培のイチゴ圃場において、ミヤコ及び微小害虫の生息域を調査した。その結果、アザミウマ類は果実で最も多く、次いで花、クラウンの順に確認された。一方で、カブリダニ類もクラウンで多く確認された。クラウンは両種にとってレフュージ(隠れ家)として機能することが示唆された。 2)ヒラズハナアザミウマ防除技術の確立 土耕栽培イチゴ圃場において、リモニカスカブリダニ(以下「リモニカ」)及びアカメガシワクダアザミウマ(以下「アカメ」)を放飼し、リモニカ及び微小害虫の生息域を調査した。その結果、前年度と同じ傾向を示し、リモニカは葉で最も多く、次いでクラウンで確認された。また、アカメについても前年度と同じく、クラウンと果実で多く認められた。一方、害虫アザミウマ類は果実、花で多く、クラウンでは比較的少なかった。アカメはリモニカに比べてクラウンにおける定着割合が高く、イチゴ株内で平均的に分布していた。 |
カテゴリ | いちご 害虫 天敵利用 微小害虫 ヒラズハナアザミウマ 防除 薬剤 |