課題名 | 植物細胞におけるリン酸の吸収機構と細胞内ホメオスタシス(99) |
---|---|
課題番号 | 1992000373 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所(生物研) |
研究分担 |
機能開発・窒素代謝研 |
研究期間 | 完H01~H03 |
年度 | 1992 |
摘要 | 植物細胞による無機リン酸の吸収はプロトンとの共輸送による能動輸送である。本年は生体膜に存在するリン酸輸送担体の単離を目標として、ニチニチソウ培養細胞から細胞膜、液胞膜の単離を試みた。それぞれの膜の標識酵素として、バナジン酸及び硝酸感受性ATPaseを採用し、蔗糖密度勾配遠心によって膜標本を得た。得られた細胞膜小胞はキナクリンの蛍光強度変化によるプロトン輸送活性を示したが、膜タンパク質を電気泳動法によって分析したところ、必ずしも純度は高くなかった。液胞小胞ではキナクリンの蛍光強度がリン酸によって変化することから、この方法でリン酸輸送を追跡できる可能性が示唆された。経常研究としての本研究は本年度で終了し、研究内容は平成4年度から開始される科振調総研「生体ナノ機構」において引き継ぐ。 |
カテゴリ | くり 輸送 |