課題名 | 環境変化に伴う土壌-作物系における炭素循環過程の変動予測(188) |
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課題番号 | 1992000668 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研) |
研究分担 |
環境生物・植生生態研 |
研究期間 | 継H02~H07 |
年度 | 1992 |
摘要 | 大麦と陸稲を二毛作した耕地(DI)と一毛作した耕地(SI)において,土壌表面から放出されるCO2量を解析した。その量はDI区で2.17kgCO2/m2/yr,SI区で1.46kgCO2/m2/yrと試験区によって大きく異なっていた。土壌呼吸に占める根の呼吸の割合は両試験区で常に10%以下と非常に小さかった。土壌呼吸量から根の呼吸を除いた土壌微生物・土壌動物の呼吸量は,有機物供給量が同じ条件においても二毛作試験区で一毛作試験区の2倍も大きかった。この原因として根圏および植被の存在による土壌呼吸の活性化が考えられた。とくに根圏の存在自体が土壌呼吸速度に影響を与えるという意味で,根圏の存在は土壌呼吸速度の重要なパラメ-タとなる可能性があることが示唆された。 |
カテゴリ | 大麦 炭素循環 二毛作 陸稲 |