課題名 |
沿岸域環境要因把握のための人工衛星情報解析手法の開発(15) |
課題番号 |
1992005362 |
研究機関名 |
西海区水産研究所(西海水研)
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研究分担 |
海洋環境・漁保研
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研究期間 |
完H03~H03 |
年度 |
1992 |
摘要 |
これまで近赤外域の衛星情報利用は陸域にかぎられ、海域においては殆ど不可能であると考えられてきた。しかし、沿岸域では条件により利用が可能であると考え、まず有明海の干潟域での底泥付着藻類の濃密群の把握を試みた。映像濃度により外海水、内湾水+干潟、付着藻類、田畑、山林の区分を行ったが、付着珪藻は水域、陸域の他の区分域とは明瞭に異なったレベルを示した。このカウント値のレベルにより分布図を描くと、有明海での付着藻類の濃密域は佐賀県側最奥部、鹿島市沿岸、諌早湾に顕著であったが、特に諌早湾では広大な分布が確認された。一方アサリ漁場としては最近著しく低調となっている熊本県沿岸には全く確認されなかった。本課題では可視域情報によるサンゴ礁及び土砂流出域のモニタリング手法、近赤外域情報による付着藻類及びマングローブ域のモニタリング手法などが新たに開発され、当初計画より早く所期目標に達したため2年早めて研究は完了とし、さらに新センサー等を駆使して幅広い環境変動モニタリング手法の開発に焦点をあてた「沿岸域環境変動モニタリング手法の開発」で研究を発展させる。
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カテゴリ |
評価法
モニタリング
リモートセンシング
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