課題名 | 植物ホルモンによる生体内情報伝達機構の解析(78) |
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課題番号 | 1993000364 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所(生物研) |
研究分担 |
機能開発・生理活性研 |
研究期間 | 完H02~H04 |
年度 | 1993 |
摘要 | 植物ホルモンであるオーキシンのホルモン情報伝達機構を解析するためにオーキシン受容体タンパク質の同定を行った。トウモロコシの膜画分より精製したオーキシン結合タンパク質およびその抗体が細胞のオーキシン感受性に影響を与えることから、このタンパク質が原形質膜受容体である可能性が考えられた。そこでこのタンパク質の細胞内局在性について明らかにするために、単子葉植物であるトウモロコシと双子葉植物であるタバコを材料として比較した。トウモロコシ黄化芽生えでは比重の軽い膜画分に局在しているが、タバコ緑葉では重い膜画分に見いだされた。この結果は、オーキシン結合タンパク質の局在する膜系が植物の生育状態によって比重が変動することを示しており、オーキシン結合タンパク質は分泌顆粒に蓄えられ、細胞外に放出された後、原形質膜受容体として機能する可能性を示唆している。 |
カテゴリ | 植物生理 たばこ とうもろこし |