リサージェンスを起こすリンゴ害虫の天敵による死亡要因の再評価

課題名 リサージェンスを起こすリンゴ害虫の天敵による死亡要因の再評価
課題番号 1993001399
研究機関名 果樹試験場(果樹試)
研究分担 盛岡・虫害研
研究期間 単H04~H04
年度 1993
摘要 近年リンゴの主要害虫、ミダレカクモンハマキは殺虫剤抵抗性を生じる傾向にある。また、本種の卵に寄生虫害、メアカタマゴバチの一種は、度重なる薬剤散布によって果樹園内では絶滅状態にあり、本種は常に多発の危険をはらんでいる。本種の防除法改善に資するため、その活動期に卵寄生蜂に有害な薬剤の散布を中止した果樹園において、性フェロモンによる交信撹乱を実施した。その結果ミダレカクモンハマキの密度及び卵寄生蜂は、薬剤散布の中止後、並行的に増大した。この状態において交信撹乱を行ったところ、寄主密度が低下すると同時に、卵寄生率が著しく高まって70%内外に達した。以後3年間、無防除の状態において、卵寄生率は50%内外へとやや低下したが、ミダレカクモンハマキの密度は若干の増減を示したのみであり、終始低く保たれた。卵寄生率50%内外では本害虫の漸増を防ぐには不十分とみなされるので、交信撹乱による寄主密度の低下は、卵寄生蜂の寄生効率のみならず、幼虫や蛹の天敵の作用効率も高めたと推察される。今後、これら各発育段階における天敵群の寄生効率を総合的に評価する必要がある。
カテゴリ 病害虫 害虫 性フェロモン 抵抗性 防除 薬剤 りんご

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