課題名 |
寄主植物によるミカンハダニの酵素誘導 |
課題番号 |
1993001402 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
安芸津・虫害研
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研究期間 |
新H05~H07 |
年度 |
1993 |
摘要 |
カンキツ類によるミカンハダニの酵素誘導ならびに特異的遺伝子発現の有無を明らかにし、ハダニ類の寄生性の分化機構の解明に資する。平成5年度は、■非特異的エステラーゼやMFOなど薬物代謝酵素の活性と寄主植物との関係を調査する。■薬物代謝酵素の遺伝子をPCR法により増幅するためのプライマーを設計する。■ミカンハダニからmRNAを抽出し、cDNAライブラリーを構築する。6年度は、■ミカンハダニからDNAまたはmRNAを抽出し、PCR法により薬物代謝酵素の遺伝子を増幅し、部分クローニングする。■ディファレンシャル・ハイブリダイゼーションにより、カンキツに特異的な遺伝子をクローニングする。7年度は、■カンキツおよび他の寄主植物に寄生しているミカンハダニからRNAを抽出し、クローニングされた遺伝子の発現状況を調査する。■クローニングされた遺伝子の塩基配列を決定し解析する。以上により、寄主植物とミカンハダニの薬物代謝酵素との関係が明らかになれば、次の段階として寄生性の分化の要因が物質的に解明され抵抗性品種育成のための貴重な資料になる。また、ミカンハダニの薬物代謝に関する遺伝子の発現状況の把握は将来の殺ダニ剤の開発においても有意義である。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
抵抗性品種
防除
その他のかんきつ
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