キンモンホソガのフェロモントラップ利用に関する基礎試験(334)

課題名 キンモンホソガのフェロモントラップ利用に関する基礎試験(334)
課題番号 1993001462
研究機関名 果樹試験場(果樹試)
研究分担 盛岡・虫害研
研究期間 完H01~H04
年度 1993
摘要 キンモンホソガ成虫の発生状況を簡便に把握する方法を確立する基礎として、性フェロモントラップの機能的側面を明らかにする。リンゴの普通樹では樹冠内部の成虫誘殺数が多かった。樹冠外縁部での誘殺数は晴天時には内部と大差ないが雨天時には激減した。矮化樹では樹間の誘殺数が一般に多く、列間では少なかった。雨天時には、列間の減少がより顕著であった。トラップ開口部の方位は誘殺数に強く影響しなかった。誘殺成虫が粘着板の全面へ均等に付着している場合は、粘着板の容量を越えて飛来した可能性がある。0.003mg市販製剤は、供試後、日当たり約1%の割合で誘引力が低下した。1年間冷蔵した製剤は新品とほぼ同等の誘引力を示した。成虫は、外縁から30m以上から飛び出し数が著しく減じた。一方、リンゴ園内では、トラップ間の距離が30mの場合に相互干渉が起こって誘殺数が減ったので、成虫はこの程度の範囲内は盛んに移動しているものと判断される。トラップ機能の調査上重要な面はほぼ解明され、これに基づき現場担当者の段階において実用的なマニュアルが作られることが期待されるが、得られた結果の解析のためには設置位置による誘引数への影響など残された問題がある。
カテゴリ 害虫 性フェロモン フェロモン モニタリング りんご

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