課題名 |
熱帯果樹ウイルス性病害の生態解明と制御技術の開発(他の果樹等)(69) |
課題番号 |
1993003903 |
研究機関名 |
熱帯農業研究センター(熱研)
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研究分担 |
沖縄・作物保護研
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研究期間 |
継H02~H06 |
年度 |
1993 |
摘要 |
石垣島で採取したパパイヤ分離株(No.56)および宮古島で採取した分離株(No.126)の同定と発生状況調査を行った。No.56はパパイヤおよびウリ科植物にのみ感染し、モモアカアブラムシにより非永続的に伝搬、長さ約800nmのヒモ状を呈し、耐希釈性10-4~10-5、耐熱性45~55℃(10分)、保存限界12~24時間であった。純化ウイルスはパパイヤ奇形葉モザイクウイルス(PLDMV)抗血清と反応したがパパイヤ輪点ウイルスP系統(PRSV-P・HA)抗血清と反応しなかった。以上の結果から本ウイルスはPLDMVと同定された。No.126はパパイヤ、ウリ科およびアカザ科植物に感染し、モモアカアブラムシにより非永続的に伝搬、長さ約800nmのヒモ状を呈し、耐希釈性10-4~10-5、耐熱性45~55℃(10分)、保存限界12~24時間であった。純化ウイルスはPLDMV抗血清と反応せず、PRSV-P・HA抗血清と反応した。以上の結果から本ウイルスはPRSV-Pと同定され、同ウイルスのわが国での初発生が確認された。発生状況調査から、PLDMVは沖縄全域にわたって分布し、PRSV-Pは宮古八重山地域にのみ分布していることが明らかになった。
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カテゴリ |
病害虫
亜熱帯
発生要因分析
パパイヤ
防除
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