課題名 |
パパイヤ輪紋病ウイルスの系統の比較 |
課題番号 |
1993003906 |
研究機関名 |
熱帯農業研究センター(熱研)
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研究分担 |
沖縄・作物保護研
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研究期間 |
単H04~H04 |
年度 |
1993 |
摘要 |
タイ南部のパパイヤ生産地帯において、14圃場558個体のパパイヤにつき、病徴観察によるウイルス病発生状況調査を行った。その結果、パパイヤ輪点ウイルスP系統(PRSV-P)の典型的な病徴である、奇形を伴ったモザイク症状を呈する個体は調査株中にはみられなかった。昨年タイで採取しPRSV-Pと同定された株(No.164)の抗血清と、日本に発生しているパパイヤ奇形葉モザイクウイルス(PLDMV)の抗血清を用い、南部タイおよび中央タイで採取したパパイヤ葉29株について、電顕観察および血清検定(SSEM-PAG法、ELISA法)を行った。その結果、南部タイで採取した試料はいずれも両抗血清に反応せず、ウイルス粒子も検出されなかった。また、中央タイで採取した試料には、PRSV-P抗血清に反応したものはあったが、PLDMV抗血清に反応するものはみられなかった。以上のことからタイ南部にはウイルス病は発生しておらず、タイ中央部ではPRSV-Pは発生しているがPLDMVは発生していないことが明らかになった。
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カテゴリ |
病害虫
亜熱帯
発生要因分析
パパイヤ
防除
モザイク症
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