家畜における超微量物質の代謝実験法の開発(117)

課題名 家畜における超微量物質の代謝実験法の開発(117)
課題番号 1993000889
研究機関名 畜産試験場(畜試)
研究分担 生理・生理化学研
研究期間 完S63~H04
年度 1993
摘要 濃縮安定同位体によるアクティバブルトレーサー法を開発し、家畜における必須元素、有害微量物質等の生体内の動態解明に利用することを目的として、主に銅(Cu)を対象とした研究を行った。試料の分解溶液からの目的元素の抽出方法、およびその放射化分析法の検討を行った。ついで、濃縮安定同位体63-Cuを含む培養液を用いてニンジンの細胞培養を行い、63-Cu標識された植物試料を得た。また、63-Cuをラットに経口投与し、各種臓器および排泄物中の63-Cu濃度の変化を調べ、また、羊に対しても静脈内投与を行った。分解溶液からの目的元素の抽出濃縮には、ジエチルチオカルバミン酸を用いてクロロホルムにより抽出する方法が有効であった。放射化分析においては、妨害元素の影響を除くためには標準添加法と同時係数法の併用が効果的であった。ニンジンの培養細胞を用いた実験では、培地中のCu濃度を高めることで比較的容易に高濃度標識試料が得られることが明らかになった。また、ラットへの投与実験では、投与されたCuは大部分が糞中に排泄されたが、血液では明かな63-Cu濃度の上昇が認められた。以上の様に、主にCuを対象とした一連の実験方法(標識法・投与法・分析法)を検討し、家畜における微量物質の代謝実験法として有効利用できる可能性が示された。
カテゴリ にんじん 羊

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