課題名 |
フェロモンによる交信撹乱とハマキガ類の行動(281) |
課題番号 |
1993001733 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場(野菜茶試)
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研究分担 |
茶栽培・虫害研
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研究期間 |
完H03~H04 |
年度 |
1993 |
摘要 |
チャハマキ調査用のフェロモントラップにチャノコカクモンハマキが飛び込み、交信撹乱法による防除効果判定を困難にする現象について解析した。チャハマキ調査用の既製の合成性フェロモンルアーの分析結果から、チャノコカクモンハマキを誘引するC14Acが不純物として含まれていることが分かった。既製の合成性フェロモンルアー、種々の純化した合成品で調製したルアー及びチャノコカクモンハマキを誘引する不純物を加えたルアーを用いた野外試験では、不純物の混入量が増えるとチャノコカクモンハマキの誘引数が多くなり、特にZ体を加えると誘引数は顕著に増加した。一方、性フェロモン成分の含有比を変えた誘引試験の結果からは、チャノコカクモンハマキの感受性が変化した形跡は見られなかった。以上から、上記の現象はチャハマキ用の合成性フェロモンルアーに不純物が含まれるために起こると判断された。今後は、防除効果の判定に支障がないチャハマキ用のモニタリングトラップの利用が必要である。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
性フェロモン
病害虫防除
フェロモン
防除
モニタリング
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