課題名 |
海藻(アマノリ)における形質転換技術の開発(49) |
課題番号 |
1993005359 |
研究機関名 |
西海区水産研究所(西海水研)
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研究分担 |
資源増殖・浅海育研
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研究期間 |
完H02~H04 |
年度 |
1993 |
摘要 |
従来、アマノリの育種には選抜法が用いられてきたが、この方法のみでは耐病性品種等の作出効率が悪いため、新しい育種法の開発が望まれる。そこで、遺伝子導入育種法の開発に向けた基礎的知見を得るため、導入の可否が検出し易い遺伝子(マーカー遺伝子)を選択し、電気刺激法によりアマノリプロトプラストへ導入する方法を検討した。マーカー遺伝子にクロラムフェニコール耐性を付与する遺伝子や、蛍光を発するβ-グルクロニダーゼ遺伝子を利用し、これらをベクターに組み入れて遺伝子導入した。その結果、これらの遺伝子が導入細胞中で一過的に発現することが確認され、遺伝子発現に成功した。しかし、プロトプラストの生残率は低く、遺伝子を導入した植物体は得られなかった。今後は生残率の高い遺伝子導入法を検討する必要がある。なお、今回の試験でアマノリの葉緑体DNA抽出精製法がわかった。この方法は遺伝子導入植物の生化学的研究のみならず品種・系統判別にも有用であるため、学会報告ならびに水産試験場研究者への指導を行った。
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カテゴリ |
育種
遺伝資源
耐病性品種
品種
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