課題名 | 植物ホルモン・オーキシンの作用機構解析(90) |
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課題番号 | 1994000397 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所(生物研) |
研究分担 |
機能開発・生理活性研 |
研究期間 | 継H05~H07 |
年度 | 1994 |
摘要 | 植物の屈性や頂芽優勢などの現象が植物ホルモンであるオーキシンの濃度勾配の結果生じると考えられており、オーキシン作用を解析するためにはオーキシン輸送系を明らかにする必要がある。そこで、屈性異常を示すイネ突然変異体の芽生えについて調査した。重力屈性において正常種は速い応答を示し、3時間程で垂直に立ち上がるが、変異種では24時間後も完全には立ち上がらなかった。重力屈性に対する外生オーキシン依存性に関しては、いずれも屈性阻害が生じるが、正常種の方がより低濃度のオーキシンによって阻害された。一方、オーキシン極性輸送阻害剤に関しては同じ濃度依存性を示した。これらの結果から、変異種において細胞間オーキシン輸送系の活性あるいはオーキシンに対する親和性が低下している可能性が考えられた。 |
カテゴリ | 植物生理 輸送 |