課題名 | 高冷傾斜地桑園における桑生産性要因の解明(117) |
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課題番号 | 1994003535 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研) |
研究分担 |
松本・栽桑研 |
研究期間 | 完H01~H05 |
年度 | 1994 |
摘要 | 高冷傾斜地桑園は一般に土地生産性が低く、蚕作に対する安定生産技術対策が要望されている。傾斜度の異なる傾斜型ライシメータに火山灰土及び花崗岩土壌を充填し、桑を植付け調査を行った。植付4年間の施肥量に対する利用率は花崗岩土壌でチッソが25%に対して火山灰土で68%と高く、リン・カリでも同様の傾向が認められた。傾斜度との関係では、火山灰土区の15度、20度区で利用率が多かった。花崗岩土壌で収量の多かった10度区でも、火山灰土の25度区と同程度にすぎず、0度区の収量は5年間通してきわめて少なかった。以上のことから土壌母材の違いによる桑収量の差異が明らかに認められた。つぎに、植生の多少が肥料の利用率に大きく関与することが認められ、土壌を有機質等の改良材を用いることにより肥料の利用効率を高めることができることが分かった。 |
カテゴリ | 肥料 桑 傾斜地 効率的生産技術 栽培技術 施肥 |