課題名 |
カーネーションの萎ちょう細菌病抵抗性育種(127) |
課題番号 |
1994001625 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場(野菜茶試)
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研究分担 |
花き・開花制御研
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研究期間 |
完S63~H05 |
年度 |
1994 |
摘要 |
わが国の温暖地におけるカーネーションの重要な病害の一つである萎ちょう細菌病(Pseudomonas caryophylli)に対する抵抗性の簡易検定法の開発と、抵抗性母本の選抜をした。浸根接種による抵抗性検定法を用いて、カーネーション栽培品種273品種を検定したところ、供試品種のほとんどは罹病性を示した。ダイアンサス属野生種83種・系統を供試して、同様に抵抗性を検定したところ、無病徴で抵抗性が極強と判定されたものはDianthus capitatus、D.henteriの2種類、発病株率1~20%で強と判定されたものはD.acicularis他8種類であり、強抵抗性のものが野生種に見いだされた。そこで、抵抗性の弱い栽培品種と抵抗性の強い野生種とを交配し、得られた種間雑種の抵抗性を調査したところ、7系統のなかから強い抵抗性を示す11個体が見いだされ、野生種の抵抗性が後代に遺伝することが明らかになった。カーネーションと強抵抗性野生種との交雑後代では、全実生個体の約3割が抵抗性個体であった。カーネーション×F1のBC1世代では、6系統155個体の抵抗性を調べ、13系統を強抵抗性系統として選抜した。本病害抵抗性の遺伝様式は明らかでなく、さらに究明する必要がある。
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カテゴリ |
病害虫
育種
遺伝資源
カーネーション
簡易検定法
抵抗性
抵抗性検定
病害抵抗性
品種
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