課題名 | リンゴ樹の乾物生産能力の解明(159) |
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課題番号 | 1995001339 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試) |
研究分担 |
盛岡・栽培研 |
研究期間 | 完H02~H06 |
年度 | 1995 |
摘要 | リンゴの乾物生産能を解明するため、普通台樹とわい性台樹の生産構造を比較した。普通台樹の地上部の生体重は、わい性台木の14.2倍、地下部は12.6倍であり、太根の重量は普通台樹が54.0kg、わい性台樹では2.8kgであった1樹当り収量は普通台樹が128.6kg、わい性台樹は27.9kgであったが、10a当りでは普通台が1.8t、わい性台樹が2.8tとなり、葉の乾物生産能はわい性台樹の方が有意に高いことが明らかにされた。剪定法及び程度と乾物生産能との関係は、切返し及び間引きの剪定法による光合成量には有意差なく、地上部の乾物増加量及び果実への乾物分配率は間引きより切返しで多くなることが明らかになった。さらに、着果程度と光合成能との関係では、7月下旬以降は着果量の多いほど光合成量が有意に多くなり、また、1果そう当り3~20葉の着果量においては、10~15葉以上での果実肥大は進まず、1葉当りの果実発育量は葉数の増加につれ減少することが認められた。これらの成果は、わい化栽培における安定多収技術改善のための知見として活用され、その一部はすでに学会及び機関誌へ公表された。 |
カテゴリ | 安定多収技術 栽培技術 台木 りんご わい化 |