リンゴ果実の市場性に関連した生食適性要素の解明(176)

課題名 リンゴ果実の市場性に関連した生食適性要素の解明(176)
課題番号 1995001360
研究機関名 果樹試験場(果樹試)
研究分担 盛岡・栽培研
研究期間 完H04~H06
年度 1995
摘要 リンゴ果実の生食適性要素と市場性との関連を明らかにするために、5年度までは、糖組成、みつ発生程度と果実形質、食味との関係等について調査し、みつ入り及び澱粉消失は、エチレン発生剤CEPA処理により促進され、エチレン生成阻害剤AVG処理によって抑制された。収穫2週間前のCEPA処理ではソルビトール含量の比率が高く、AVG処理果で低かった。またCEPA処理果ではショ糖含量が収穫前及び収穫時のいずれにおいても高かった。みつ入り程度はショ糖あるいはソルビトール含量が高まるに伴って多くなる傾向が認められた。6年度にはみつの発生と低温ストレスとの関係を検討し、高温処理(日中25℃-夜間15℃)に対し、低温処理(日中15℃-夜間5℃)をした場合には、果肉、果皮ともに処理10日後に過酸化水素の発生が増加し、処理18日後には明らかにみつの発生が増加し、みつ発生と低温ストレスとの間に何等かの関係があると考えられた。また、リンゴの成分と嗜好性についての検討も行ったが、甘味があるレベル(Brix13.5)以上で香りが強く、多汁のものが好まれることが明らかになった。これらの成果は、一般別枠の研究成果として公表予定であり、官能調査項目と総合評価の重相関係数に基づく品質評価のための評価式の作成の可能性が示唆された。
カテゴリ 栽培技術 成熟異常 良食味 りんご

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