課題名 | ナシ輪紋病菌の類縁関係と発病機構の解明(211) |
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課題番号 | 1995001395 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試) |
研究分担 |
保護・病害2研 |
研究期間 | 完H03~H06 |
年度 | 1995 |
摘要 | ナシ輪紋病と近縁種との関係を有性(子のう胞子)世代の形態比較によって明らかにしようとした。分離異菌株間での対峙培養を試みたが、数種の温度・光条件下で有性世代の形成は認められなかった。そこで有性世代の形成条件を知るため、野外のリンゴ枯死枝上に見い出したBotryosphaeria属菌の子のう内子のう胞子(8個)を単胞子分離して、全組合せによる交配試験を実施した。しかし培地の種類及び各種の培養条件によっても子のう殻の形成は認められなかった。輪紋病菌の有性世代は自然界でもほとんど形成されず、本世代の生活史上における役割を含めて今後さらに追求する必要がある。また、菌の類縁関係は完全世代によってなされているがこのような菌では自然界に普通に存在する不完全世代で行うことの検討が必要であろう。 |
カテゴリ | 病害虫 光条件 防除 りんご |