クリタマバチ寄生蜂Torymus属の系統間・種間関係の解明と同定法の確立(241)

課題名 クリタマバチ寄生蜂Torymus属の系統間・種間関係の解明と同定法の確立(241)
課題番号 1995001422
研究機関名 果樹試験場(果樹試)
研究分担 安芸津保護・虫害研
研究期間 完H05~H06
年度 1995
摘要 クリタマバチの生物防除のために中国大陸から導入された天敵寄生蜂チュウゴクオナガコバチ(SS)と土着天敵クリマモリオナガコバチ(BE:早期発生型、BL:後期発生型)は外部形態による識別がきわめて困難である。そこで外部形態の微細構造を再検討するとともに、生化学的手法を導入して両者の識別方法を確立する。1)SS、BE、BLは雄、雌ともこれまでの産卵管鞘長、触角の長さ、単眼間の距離等の特徴に加え、後胸背板の溝の長さ、側片溝の幅、縁紋の形態、端刺毛の長さ、後前縁脈と枝脈の間の刺毛の数、前縁脈と翅の表面の刺毛の間隔などの形態的特徴の組合せで区別出来る。2)マリックエンザイムの電気泳動像ではBEはFバンドを持ち、BLとSSではSバンドを持つ。BEとSS、BEとBLの判別はできるが、BLとSSとの判別はできない。3)BEとSSとの交雑種(雌)についてはマリックエンザイムによって判定できたが、BLとSSとの交雑種についてはできなかった。4)プライマ-PPB-15を用いたRAPD-PCR法によりSS、BE、BLの雌成虫を相互に区別することができる。5)交雑種の雌についてはすでに産卵管が中間的な長さとなることが確認されているが、雄では後胸背板の溝、縁紋の形態でも区別は判然としなかった。この結果はすでに学会などで発表し、チュウゴクオナガコバチ放飼事業の中で活用されている。
カテゴリ 病害虫 害虫 くり 土着天敵 防除

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