課題名 |
耐暑性サヤインゲンの栽培利用特性の解明(144) |
課題番号 |
1995004018 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター(国研センタ)
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研究分担 |
沖縄・作物育種研
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研究期間 |
完H03~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
亜熱帯に位置する南西諸島では、夏期は高温のため温帯野菜の栽培が困難となる。そこで、沖縄の冬季の主要野菜であるサヤインゲンを取り上げ、耐暑性品種の育成と栽培法の開発をめざした。東南アジアや南アジアから導入した遺伝資源や国際熱帯農業研究センター(CIAT)から配布を受けた品種・系統の耐暑性や生産力の評価を行い、マレイシアより導入した遺伝資源から純系選抜によって育成した系統である石垣1号が、最も耐暑性が高く夏期栽培における収量性が優れ新品種候補として有望であると判断した。石垣1号は数日間程度の短期高温処理や1カ月以上の高温処理でも既存品種に比べ耐暑性に優れ、長期高温条件下での結莢のための限界温度は28.0~29.5℃の範囲にあり、平年の気温であれば南西諸島で夏期栽培が可能であった。そして、限界以下の気温条件下では、石垣1号の収穫可能期間は約2カ月間であり、3t/10a程度の収量が得られ食味は既存品種と同等であった。現在、石垣1号は新品種候補として農林命名登録申請中である。
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カテゴリ |
亜熱帯
育種
遺伝資源
さやいんげん
新品種
耐暑性
品種
良食味
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