課題名 |
水田土壌生態系における炭素循環量の定量的解析(136) |
課題番号 |
1995000708 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研)
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研究分担 |
環境資源・土壌有機研
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研究期間 |
継H02~H07 |
年度 |
1995 |
摘要 |
水田生態系における炭素循環を解明するために、所内の圃場に定点を設け、以下の結果を得た。1)1994年の作土中に含まれる炭素量は48.1t/ha、玄米収量は5.5t/haで、作物体生産C量は玄米、籾殻、わら、根およびひこばえで、それぞれ、2228kg、514kg、2897kg、1464kgおよび172kg/haであった。2)1993年に比べて1994年は気温が高く、植物体Cの生産量も多かったが、94’の湛水期間中の正味の二酸化炭素-Cの吸収量は低温の1993年に比べて少なく、メタンーCの発生量は概ね同じ程度であった。3)昼間の水田生態系における呼吸由来のC量が遮光法によって計測できる手がかりが得られた。4)水田生態系は概してCの吸収系として機能しており、国内で水田が今後7~16万ha減少するとすれば42~96万tの二酸化炭素-Cが吸収源を失うことになると試算された。
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カテゴリ |
水田
炭素循環
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