課題名 |
桑育種素材の評価と利用(110) |
課題番号 |
1995003421 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
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研究分担 |
生産技術・桑育種研
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研究期間 |
完H05~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
桑の新しい品種同定法を開発するために259品種の葉身中のグルコースリン酸イソメラーゼアイソザイムをデンプンゲル電気泳動法によって分離したところ、5本のバンドが検出され、泳動パターンから5種類(A型~E型)に分類することができた。A型のパターンにはバンドaのみが、B型にはバンドa、b、cが、C型にはバンドcのみが、D型にはバンドc、d、eが、E型にはバンドeのみが認められた。供試した桑品種についてみると、A、B、C、D、E型がそれぞれ1.9、14.3、74.2、8.5、0.1%であり、一ノ瀬、改良鼠返、剣持などの在来品種や、しんいちのせ、しんけんもち、ときゆたかなど最近育成された品種の多くはC型であった。この手法は桑の新しい分類手法として利用可能であり、他の植物にも広く適用できるものと考えられる。しかし、アイソザイム型の種類が少なく、C型に片寄っている点が同手法を桑品種の分類に利用する上での問題点として残された。
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カテゴリ |
育種
桑
栽培技術
新品種
たかな
品種
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